物とられ妄想??
毎日何事もなく平穏な1日を過ごせる日は一体いつ訪れるのやら・・・
昼ごはんを食べて洗い物をしていると、両親の部屋から何やらお金がらみの言い争いをしているのが聞こえる。
母親が買い物に行こうと思ったらしく(一人で出ると帰れなくなる)お財布をみたら1万円札しかないという事から始まったようだ。
父に1万円札しかないから1,000円札が欲しいと訴えた。父も1000円札は持っていなく、代わりに5000円札を出して母に渡した。
何を思ったのか母は、自分が出した10000円が5000円になったと。1万円を返せと父に因縁をつけていた。父は知らないよ…何言ってんの・・わけわからない。取ってなんかいないよ~と・・・しかし母は容赦なく父を責め立てている。あーかわいそうと思いつつ耳ダンボで聞いていたが、一向に終わらない。執念深くて怖い。
かれこれ1時間以上も同じ話をぐるぐるぐるぐるよく飽きないもんだ!
認知症同士だから話が先に進まないのだ。
そのうちに、母は自分が何を話しているのかさえ分からなくなってしまったようで、私は今何を話しているのか?と言い出して思わず父と吹き出してしまった!
さらに母は、さっきまで自分で持っていたお財布がない。外に出ていないから家にあるはずだが、どこ探してもない・・・なぜ?摩訶不思議。
まあいいか・・・
母はお金を管理できない。
しかしお金を持っていないと不安になるようだ。
しょっちゅう帰れなくなってタクシーで帰ってくるので、父が母にお金を持たせているようだ。
それから数時間後、私が犬の散歩から帰ると、今度は洗濯物のかごを持ってマンション内をうろうろしている母を発見。ひえ~今度は何してるの!!
慌てて家に連れて帰る。
人のうちの洗濯物を取り込んでしまって持ち主を探しまわっていたという???
どーゆう事なのか・・・娘の下着やら私の服やら、いい加減にしてくれー!
ホント目が離せない。
夕食後、今度は電話。
電話はいつも留守電にしてあり出ないようにしている。しかし3回着信があり・・・何??詐欺電話?
ネットで調べると、父親の姉だった。昔、商店をやっていたようで奇跡的にわかった。
かけなおすと、確かに叔母だった。
父が90歳なので叔母は一体何歳だ???まだ元気だったとは!
全くぼけている様子もなかった。父に代わるが耳が遠いので全く話にならなく私が話して電話を切った。時間があったら遊びに来てほしいという事と、実家お寺だが、そこを継いでいる親戚の具合が悪いらしく、容態を聞きたいという事だった。そんなこと我が家ではわかるはずもないので、ほかの親戚にかけてみると言っていた。
父は電話帳をなくし、親戚や友人の電話番号など何もわからない状態なのだ。
私も父が亡くなったら誰に連絡すればよいのかさっぱりだったので、一人連絡先が分かって良かった。
その後だ、母親のまた攻撃が始まる・・・ハア~
誰から電話か?なんで夜に電話がかかるのか?何の用事か?
同じことをしつこく繰り返していつになっても終わらない。
あげくの果てに、ここはどこ?なんで私はここにいるのか?そして家に帰るから…と始まる・・・ハイハイどーぞお帰り下さい!
私は探偵か!毎日のように母の尾行ばかりしている。
こうして今日も一日が終わっていく・・・